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L.Y.S.d

2016.12.27 22:03|日々の出来事

Good evening⭐


今でもこのブログを覗いて下さる読者様。


跪かせて下さい、あるぐです。


いやはや、疲れました2016年。

春を過ごし、夏が来て、秋辺りからおかしくなりました。
元がおかしい分、ひっくり返ったら真っ当になるのではないかと期待したところなる筈もなしに、冬が来る。
そんな冬の足音が聞こえる前に私は決意しました。


『よしっ。死のう』


いやね、これでも真面目に考えた結果なのですよ。
私はこれでも「自殺願望のないメンヘラ」として頑張ってきたわけでして、そこは自分でも長所なのではないかと自画自賛をしてきたわけですが、駄目だったー。


『生きるのが辛い』だなんて感情、初めて湧きました。

最初は単発でふと『しんどいな…』って思う日があったのです。
でもまぁ人間、疲れる時は疲れるものだ、くらいに流しておりました。

前回の記事を覚えて下さってる方がいれば嬉しいですが、神経性腸炎にもなったりして、心も身体も疲れていたのです。


暫く経てば落ち着くだろうなと目論んでいたのも束の間、いつの間にか毎日、毎日、『しんどいな...』で気持ちが埋まっていきました。
前回の記事に「今回の一見穏やかなブログ。なんかあぶない感じがします」とのコメントを貰ったのですが、


ビンゴ!



その洞察力にびっくりな訳ですが、まさに限界でした。

私はよく限界になることが多いのですが、今回は限界に限界がきて、ここは下界か魔界か幻か状態です。


『しんどい毎日』を過ごすと、次は『毎日が辛い』になります。
『辛い毎日』を過ごすと、次は『生きるのが辛い』になります。


そうして気が付けば立派な自殺志願者になりました。



毎日『辛い』に苛まれました。
何故にこんなに辛いのか。
特筆すべき理由など無く、とにかく『辛い』。


自殺願望を持っている人の辛さを骨身に感じました。
こんな気持ちで毎日を過ごしているとか、逆にメンタル強すぎぃ!と思いました。


『辛い』『辛い』『辛い』。


生きるのが辛い。


その辛さから解放されるのにはどうすれば良いのか。


そう考えた時、2秒で正解を見つけました。



『よしっ。死のう』


真面目なんです。これでも。
真面目に考えた結果がこれなのです。



私は自殺をするなら首吊りと昔から決めていました。
手軽さ的にも確率的にも。


でも偶然、友人と話している時に友人がこう言いました。


「死ぬなら前のめりで死にたいわー」。


私はそれを聞いて面白い考えだなと思いました。

どんな方向で死ぬかなんて考えたことがなかったので、その考えはとても魅力的でした。
そして自分に当てはめて考えた時、私は後ろ向きに、星空を仰いで死にたいなと、思いました。


そこで浮かんだのが某所にある35階立ての高層マンションでした。
このマンションは昔、屋上に潜入してよく遊んだ記憶があります。
どうやって屋上まで入ったかは覚えていないけど、昔に入ったのだから頑張れば行けるかなと。
そして高さもバッチリです。
飛び降り自殺を図るのなら最低でも8階と言われている中、その約4倍です。
想像しただけで気持ちが高揚しました。
よく晴れた日の夜、屋上から星空を仰ぐようにダイブする。
良いね。良いね。完璧だね。


と、いった具合に、もう他人への迷惑など考える余裕も無くなっていました。


個人的には絶対に有り得ないと思っていた“飛び降り”は、更に想像を逞しくしていきました。


『死にたい』から『死のう』と決めた私は少しずつ意欲が湧いてきました。
死ぬ為に生きる、そんな変な目標が出来たからです。



「死にたいと死のうは違うんだよ」


と、いう台詞が出てくるメンヘラを描いた昔の少女漫画を思い出して、『あぁ、今なら凄く分かるぅ~』と初めてメンヘラ漫画に共感しました。

だってその漫画、リストカッター同士が手首の傷を重ね合わせて「友情の証」とかいうメンヘラへの偏見すげぇ...って漫画だったからさ。
まさか共感する日が来るとは思わなかったです。



んで、


いざ決意をすると、最後くらいは好きなモノに囲まれて死にたいなという気持ちも芽生えました。
煙草は勿論、お酒とか、音楽とか、後生大事にしているクッキーモンスターのぬいぐるみだとか、トゥシューズだとか。


音楽に関してはギリギリまで悩みました。
選曲って大事じゃないですか。


あと香り。好きな香りに包まれて死にたい。
そこでもお香にするか、アロマキャンドルにするかで悩みましたが、キャンドルを選択しました。


しっかりメイクをして洋服も一番のお気に入りにしようと思いました。


そしてイメージしました。



夜中の高層マンションの屋上で、キャンドルを焚き、音楽を掛けて、煙草を吸いつつお酒を飲む。
身の回りにはぬいぐるみやトゥシューズやその他のグッズ。



何かの儀式か。




ちょっとへこたれました。



そんなこんなで、ある日の朝。


ベッドから起きた時点で今夜を決行日にしようと決めました。
時間は奥さん(母)が寝静まる関係で深夜3時頃を目安にセットして、行動を開始しました。
まずは身辺整理です。
遺しても仕方のないモノはどんどん処分していきました。
これがさ、もう楽しいの何のって。
辛い毎日がやっと今日で終わると思うと、私は嬉しくて嬉しくてドーパミンもアドレナリンもドバドバと溢れていました。


次にPCの整理。今思えば初期化させれば良かっただけなのですが、何故か音楽や画像などの整理に励みました。
要らないものはどんどん削除です。


そしてスマートフォン。
LINE以外のアプリを全てアンインストールし、連絡帳は職場の人のみ残しました。
仕事は次の契約更新まで待てないので、申し訳ないですが飛ぶつもりでした。
でも万が一、失敗に終わった場合を考えて連絡帳だけは残しました(私のスマホは連絡帳に登録していない人からの着信は掛からないように設定されている為)。


結局のところ“飛び降り”はやめることにしました。
如何せん、そこに行くまでが面倒でした。
練炭なら浴室でも出来るなぁと思ったのですが、買いに行く手間がこれまた面倒で却下になりました。
衝動に駆られると、とにかくシンプルで早く早くといった感じになります。


で、結局首吊りを選択しました。
ドアノブでも成功する例を知識としては持っていたのですが、どうも信用出来ず、やっぱり踏み台を蹴るパターンが一番ベストだという考えに辿り着きました。


じゃあどこで吊る?


我が家は立派な日本家屋やログハウスでもないので縄をかける梁などはありません。
でもね、壁に五寸釘を打ち込んで吊り、見事に成功した例もあるのです。


なので私は五寸釘よりも太くて遥かに長いネジを用意しました。
あるぐルームには趣味の関係で割と工具が充実しています。
そのネジを高さ2mくらいの場所にドライバーでグイグイと入れ込みましたところ、満足出来る強度!
でも念には念をと更に2本、ネジを入れました。
余裕でぶら下がれます。ハピネス!
縄はないので革ベルトで代用。
軽く首に巻いて引き上げてみましたが、想像以上に絞まる。
リアルな感触に“失敗”だけは嫌だった私は“成功”を確信しました。


そういった準備に明け暮れていると良い感じに夕方になりました。

奥さんが仕事から帰宅するも、特に何も思いませんでした。


夕食は一緒にとりました。
ずっと食べていなかった食事も、死のうと決めた日からいつが最後の晩餐になるのか分からなかったので、少しずつ食べ始めていました。
奥さんは私が食事をするようになったことを純粋に喜んでくれていたので、そこだけはほんの少し心が痛みました。


食後はお風呂へ。
最後のお風呂です。
少しでも綺麗な死体を目指すべく、身を清める意味も込めて、お塩を使ったスクラブもしました(意味不明)。


お風呂から上がると21時くらいだったかな。
奥さんが就寝するのが22時~23時頃なのでそれまでは手持ち無沙汰でした。
早くメイクや着替えをしたかったのですが、それで怪しまれたら終わりなので。


そして忘れてはいけない彼氏さん。
通常通りにいけば22時過ぎにはおやすみLINEが来る筈です。
それには普通に返信して、決行する予定の深夜3時頃に『ありがとう』と最後のLINEを送るつもりでした。
LINEの通知音などでは起きない人なのも分かっていたので、送り次第自分のLINEアカウントを削除する段取りです。



22時。
予想通り彼氏さんから「今日もお疲れ!おやすみ~」とLINEが届きました。
全てが上手くいっていることに満足しながら、私も『はーい!おやすみなさーい!』と返しました。
遺された奥さんや彼氏さんの気持ちを考えるシステムはとっくに停止です。


23時になったらメイクを始めようと思っていました。
そして正装(?)をしてから、遺書を書こうと考えていました。
遺書は2通。
奥さんと姉にです。
ダラダラと思い出話を書く気は無かったので、内容はシンプルに、感謝の気持ちと、先逝く親不孝な娘で申し訳ないこと。
あと最後の願いとして葬儀を行わないで欲しいこと、どうしてもするなら家族葬にして欲しいことを書く予定でした。


姉には迷惑を掛けてすまないが、必ず取り乱すと予想される奥さんを支えて欲しいこと、職場へ「事故」として連絡をして欲しいことなどほぼ業務連絡に近いものを考えていました。



22時10分。
いきなり彼氏さんからLINE通話にて着信がありました。
「おやすみ」『おやすみ』で締めた筈が、予想外の電話で少し取り乱しつつも、とりあえず出ました。


『どうしたのー?』


「いや、まだ起きてるかなって思って」



普段通り他愛ない話をしました。
30分ほどで会話に区切りがつきそうだったので、『それじゃあまたね』と切る方向へ持っていきました。
通話の際はいつも大体そうなので、今日もそうだろうと思っていると、何故か切ろうとしません、彼氏さん。


また他愛ない話をしては、区切りがついたので切ろうとすると「うーーん、もうちょっと」と渋ります。
私は予定が狂うことに困りつつ苛立ち、結局延ばしに延ばされた会話は2時間にも及びました。



0時。
朝から準備してドーパミンやアドレナリンをドバドバと放出していた私はどっと疲れが出てきました。
彼氏さんはまだ会話を引き延ばします。
予定通りならばメイクも終わりもう遺書に取り掛かっている時間です。
苛立ちと焦りから通話中はずっと煙草を吸っていたので気分も悪く、コンディションは最悪です。


私はげんなりしてきました。
あと何分で終わるか分からない通話の後に、しっかりとメイクをして...着替えて...遺書を書いて...



やってられるかあああ!!!!



『彼氏さん...もういい』


「ん?」


『私は疲れ申した』


「んん?どうした?」


『もうやめてください』


「待て待てどうした」




『予定が狂いまくってるんだよおおお!』



私はこの決行予定日の前に受けた診察で、主治医にだけは生きることに疲れたことを話しました。
とにかく疲れた。もう全てを捨て去りたいと。
そんな私に主治医は問いました。


「その気持ち、お母さんか彼氏や友達に話せる?」


『話せる訳ないじゃん。話したところで心配掛けるだけだし、そもそも言われた方も迷惑だし面倒でしょ。』


「僕はその気持ちをお母さんや彼氏に話せないことの方が違和感があるよ」


『そうかな。話して「はい、そうですか」って納得してくれるなら話しても良いけど、そうはいかないでしょう』


「いや、まぁそりゃそうだけどさ」


『とにかく私は疲れたのです。終わりにしたい』


「あるぐさん...」


『はい?』




「夜逃げしなさい」



これが主治医の苦渋(?)のアドバイスでした。
今が辛いなら夜逃げでも何でもして、そこから離れようと。
命だけは絶ってはいけないと。



それを聞いて一瞬、沖縄でも行こうかなぁと思ったのですが、やっぱりそこまで生に執着もないので、終わらすことを考えたのでした。



そんな訳で彼氏さんからすれば私の計画なんて寝耳に水で、「とにかくすぐに休みを取ってそっちに行くから今夜はもう薬を飲んで寝てくれ」と。




あー。これが死ぬ死ぬ詐欺かぁ。




これが嫌だったのですよね。
結果的にこうなるのが心底嫌でした。
私は命を盾にしてしまったこの状態に嫌悪感しか湧きませんでした。



そしてそれを涙ながらに訴えました。
もう嫌なのだと。疲れたのだと。
訴えていると更に疲れました。もうどうでもいいです。


「とにかく薬飲んで」


『あぃ...』


「飲んだ?」


『あぃ...』


「本当やめて」


『...』


「今日俺が電話しなかったら俺はもうあるぐに会えなくなってたの?」


『まぁ予定でいえばそうですねぇ…』


「そんなの悲しすぎる。本当にやめて」


『私は今の展開の方が悲しいですね...』


「すぐに行くからそれまで頑張って」


『あぃ...』


「電話して良かった。なんか切りたくなくて、掛けて本当に良かった」


『これが良い展開なんですかねぇ...』




その後の記憶はあまりないです。
彼氏さんは2日後?くらいに来たのかな。
また食事を取らなくなった私に「何か食べたいものはない?」と聞きます。


『チョコレート...』


「他は?」


『大福...』


「それから?」


『雪見大福...』


「アイスいいね~他は?」


『カントリーマァム...』


「いいね~お酒は?」


『ZIMA...』


「いいね~」



ということで夜遅くに来てくれました。
他にもポテトチップスやら何やら大量のお菓子と、お酒を持って。


奥さんにもビールを12本、日本酒を1本を差し入れ。
奥さん歓喜です。
何も知らない奥さん...ごめんね奥さん...。


そして深夜まで2人で飲みました。
私の好きな音楽を掛けて、この人生を早く終わらせる意味を沢山話しました。

もう私は頑張ったでしょうと。
彼氏さんは「頑張ったね」と。

もう終わっていいでしょうと。
彼氏さんは「終わる日は同じ日に一緒にして」と。


そしてねじ込まれた釘をドライバーで抜いて帰っていきました。



月日は流れ。




今ではなんであんなに思い詰めたのかがよく分かりません。
それを聞いた主治医はそんなに早く回復するのも珍しいと言っていました。


今でも「生きたいか!?」と迫られれば『いいえ...』と答えるかなとは思うのですが、あのエンドレス疲労みたいな状態からは少し抜けました。
やっぱり一度は死のうと決意したので、簡単にやめることも出来ない部分があり、奥底で燻っている感じが凄くしますが、なんとか2016年は生き終えたいです。
あと数日だから。頑張れ私。



今回の件で死にたい人の気持ちがよく解りました。
私は“死にたい毎日“に約一ヶ月で音を上げました。
これが二ヶ月だったら、もうメイクだ正装だ好きなモノに囲まれて~なんてやってられずに吊っていると思います。


主治医が言っていた“違和感”。
大切な人にほど、話せない、死にたい気持ち。

でも『死にたい』ってもう究極だよね。
発想がもう詰んでるものね。
そこまで追い詰められているのなら、大切な人にほど相談してみるべきかもしれないなぁ。


と思ったりしました。



いつも発信ばかりですみません。
コメント、嬉しく読んでいます。
ありがとうございます。


勝手ながらに決行日にはここにも日付指定で予約投稿をしていました。
かなりの乱文だったので、加筆修正をしようとした結果、今回の長文更新に相成りました。



読んで下さった方に感謝。




【後日談】


『ということがあったのですよYちゃん...』


「なんであんたは隠れて死のうとするのかねぇ」


『別に隠してもないけど、言っても仕方ないでしょう』


「私にも自殺直前にはLINEくれようとした?」


『うん。Yちゃんには「マイケルジャクソンに会いに行ってきます」ってちゃんと送るつもりだったよ』



「あぁ、そりゃスルーするわ」



『でしょ?』



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